ジープ チェロッキー フルモデルチェンジ 4世代目

フィアット クライスラー ジャパンは28日、同社が展開するSUV(スポーツ用多目的車)である 「Jeep(R)Cherokee(ジープ・チェロキー)」の新型モデルを、2014年5月17日(土)より、全国のジープ正規ディーラーにて販売開始すると発表した。
「Jeep(R)Cherokee」が国内に初めて投入されたのは1985年。2002年の2世代目、2008年の3世代目を経て、4世代目にあたる今回の新型「Jeep(R)Cherokee」は、6年ぶりのフルモデルチェンジとなる。
新型「Jeep(R)Cherokee」の特徴は
(1)革命的なエクステリアデザイン、お洒落でモダンなインテリアデザイン
(2)Jeep(R)伝統のオフロード性能
(3)卓越したオンロード性能
(4)約70の安全機能
(5)Uconnect 8.4 インチタッチスクリーンディスプレー

上記5つの特徴の詳細は。
(1)革命的なエクステリアデザイン、お洒落でモダンなインテリアデザイン
<エクステリアデザイン>
新型「Jeep(R)Cherokee」のエクステリアは、Jeep(R)のDNAと伝統を失うことなく、優れた効率を実現するJeep(R)の次世代を 担うデザイン。
Jeep(R)のDNAは台形のホイールアーチおよび『7スロットグリル』(ジープ伝統の7本縦型グリル)に反映されている。改善された/新たな要素は以下3点。
●ドライバーの視界がより広がる効果のあるAピラーからドアのライン
●フロントに初めて「ウォーターフォールフード(水が滑らかに流れ落ちるようなフード形状)」を採用。従来のモデルではグリルとフードが分かれていたが、一体化にすることで、より滑らかな仕上がりとなっている。
●フロントに3つのライティングを採用。一番上がLEDクリアランスランプであり、スリムな印象を際立たせる効果をもっている。中央にヘッドライト、一番下にフォグランプが装着されている。

<インテリアデザイン>
以下の4点をコンセプトとしてデザイン開発。
●エモーショナル(感情的)なデザイン
●高品質な素材
●最先端のテクノロジー
●機能的な収納スペース
特にこだわったのは「エモーショナル」であること。世界中の美しい景観から得たインスピレーションに基づいた、手仕上げによる流麗な造形、上質な素材、新鮮な色彩のものにこだわり、Jeep(R)の伝統のクラフトマンシップを尊重した上で新たな世界観を築いている。

(2)Jeep(R)伝統のオフロード性能
新型「Jeep(R)Cherokee」の4x4システムは、あらゆる天候下においてもクラストップの性能を提供すべく 以下2種類の革新的なシステムが開発された。
■Jeep(R)アクティブドライブ II(「Limited」に標準設定)
2速パワートランスファーユニット(PTU:動力伝達装置)により、トルク(回転力)マネジメントと4Lowモード(副変速機)を実現。
4Lowモードで は、前後のプロペラシャフトをロックすることで、低速走行時のパワーや牽引能力を増強。これにより、険しい坂を登る、大きな岩を乗り越えるといったオフロード走行も容易に可能な性能となっている。
■Jeep(R)アクティブドライブロック(「Trailhawk」に標準設定)
険しいオフロードでの走行に必要となる強大な低速パワーを実現する「ロッキングリアディファレンシャル」(差動固定装置)を装備している。また、加えセレクスピード(TM)コントロールも搭載されており、Jeep(R)として、これまでにない高いパフォーマンスとなっている。
また、新型「Jeep(R)Cherokee」では、Jeep(R)初となるリアアクスル分離機能を採用。道路状況に応じて、システムが4x4性能が不要であると判断すると、自動かつスムーズに4x2に切り替えることで燃費の向上に貢献する。
なお、4x4システムにはJeep(R)セレクテレイン (TM)システムを搭載。セレクテレインは、5つのモード(オート、スノー、スポーツ、サンド/マッド、ロック)から選択できる。

(3)卓越したオンロード性能
新型「Jeep(R)Cherokee」にはクライスラーグループとして初の9速オートマ チックトランスミッションを採用。従来のトランスミッションと比較して、より強力な発進加速、高速走行時の滑らかなパワー伝達を可能にした。
エンジンは、以下2種類の設定。
■2.4L タイガーシャーク マルチエア2エンジン(「Longitude」に設定)
FIATパワートレインが開発した、独自の『MultiAir2バルブトレインシステム』を最大限に活かした設計となっている。走行状況およびドライバーの要求に沿って、シリンダーごと/ストロークごとに正確に吸気量を制御する「電気油圧式」を特徴としている。これにより、燃費を最大限に高めるなど 性能を向上させた。

■3.2Lペンタスターエンジン(「Trailhawk」「Limited」に設定)
3年連続で米国ワーズ社の『10ベストエンジン』を受賞し、「Jeep(R)Grand Cherokee」や「Jeep(R)Wrangler」に搭載されている 「3.6L ペンタスターエンジン」の内径(ボア)を5mmほど縮小したもの。3.6L同様の洗練されたドライビングエクスペリエンスを提供する。

(4)約70の安全機能
当モデルは、『米国道路安全保険協会 (IIHS)』における『Top Safety Picks+』に選定されると同時に米国衝突試験の最高評価を獲得した。
さらに、Jeep(R)として初めて、世界で最も権威のある自動車安全テストである『Euro NCAP』(European New Car Assessment  Programme、ヨーロッパ新車アセスメントプログラム)において最高評価の5スターを獲得している。
以上。
パワーや安全には留意したようだが、デザインがラグジュアリーになり、荒々しさの中にスタイリッシュな同車の良さはなくなったようだ。

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