3月の米自動車販売5.7%増と好調推移 年換算1640万台 GMの影響は今後か

米自動車販売市場の3月は、前年同月比5.7%増の154万台、年換算1,640万台となった。
3月初旬は、例年にない寒さで購買意欲が落ち込んだが、後半にかけて持ち直した。長い冬が終わり、4月に需要がさらに回復するとの期待が高まった。
上位5社、すべてで販売が増加した。
1、ゼネラル・モーターズ(GM)は4%増、
2、フォード・モーターは3.3%増の24万3,417台、
3、トヨタは前年同月比4.9%増の21万5,348台、
4、フィアット・クライスラー傘下のクライスラーは13%増の19万3,915台
5、日産はアルティマ好調で8.3%増の14万9,136台で過去月間新記録達成。
となった。ホンダはアコードの▲7%減が響き総数で▲2%減。

<GMからの他社への乗り換え需要は4月からか>
GMのリコール問題(死者13名、イグニッション(点火)スイッチの不具合)が、今後販売にどの程度影響するかはまだ分からないが、GMの代わりに他社の車を購入する消費者がそのうち増える可能性があると指摘し、4月か5月にもそうした動きがあってもおかしくない状況とされている。
3月の好調な売れ行きは、各社がインセンティブ(販売奨励金)を増やしたことが3月の販売を押し上げた可能性があると指摘されている。新車1台当たりのインセンティブは平均2,800ドルと8%増加したとされる。
以上
ホンダのセダン・アコードは性能良しだが、日産のアルティマの売れ行き好調に押されたのか失速している。トヨタのカムリはアルティマに先月抜かれたが、底力を発揮し、大幅販売を増加させ、セダン1位の地位を奪回している。

ジャパンビッグ3の代表セダンの3月の米販売状況
トヨタの「カムリ」(4万1,953台)
日産「アルティマ」(3万5,921台)
ホンダ「アコード」は7%減の3万3,962台。

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