米トヨタ/カムリ 大幅外観変更モデル投入へ、来月発表 尻に火

米国の普通自動車市場で12年間にわたり首位を維持してきたトヨタのカムリ、ところが、今年名1~2月の売上台数は、日産の「アルティマ」に抜かれてしまった。
カムリは、▲17%も前年同期間より落とす一方、アルティマは5.9%増でカムリを1034台上回った。
米国は初物喰いに飢え、新型車の投入で人気を吐くすれば、しばらく伸びる傾向があり、また、その逆もあり、現行モデルのカムリは剣が峰に立たされている。
他のメーカーもフォードのフュージョンが22%の大幅増、アコードも10%増とカムリを追撃している。
(ただ、2月で見る限り、フュージョンは前年同月比▲14.3%減、アコードは▲12.1%減と落としている。アルティマの2月は11.3%増、カムリは▲7.3%減だった)

そうしたなか、トヨタは、モデルチェンジのカムリをニューヨーク国際自動車ショーで来月16日に公開すると発表した。同社では、「モデルサイクル中間の外観変更に対する既成概念に挑むものになる」という。
カムリは、フルモデルチェンジを5年毎に行っており、現行モデルは2011年末に市場投入されている。それからするとフルモデルチェンジは2016年秋となるが、人気が剥落しかけた現在、今回のセミモデルチェンジは消費者のハートをくすぐるインパクトのある外観デザインはフルモデルチェンジに近いものになる可能性が高いと期待される。
数値はいずれもオートデータ社の分。
なお、2月、アメリカで一番売れている自家用車は、ピックアップトラックで、フォードのFシリーズP/Uが他車を圧倒している。自家用車の2位はGMシボレーのSiveradoC/K・P/Uとなり、3位にアルティマが入った。

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