スズキ/インドに四輪車生産の新会社設立 500億円投資の新工場

スズキは2014年1月28日開催の取締役会において、インドに子会社(四輪車生産会社)を設立することを決定したと発表した。
設立の理由
スズキは、今後のインド四輪車市場の伸張及びインドからの輸出拡大に備え、四輪車の生産能力を確保するため、スズキが全額出資する四輪車生産会社「スズキ・モーター・グジャラート社(以下、SMG)」を設立することを決定した。
SMGは、グジャラート州に四輪車工場を建設。設備投資額は最終的に約500億円を見込む。
また、生産開始は2017年中を予定し、生産能力は当初は年間10万台を予定しているが、段階的に生産を増加する。SMGはマルチ・スズキ社と生産委託契約を締結し、輸出を含めた車両の販売は、マルチ・スズキ社が行う。

設立する子会社の概要
社名    :    Suzuki Motor Gujarat Private Limited(仮称)
所在地  :    グジャラート州アーメダバード市
新工場敷地面積: 約1190エーカー(476ヘクタール)。
代表者  :    相澤 直樹(スズキ株式会社 取締役専務役員)
事業内容 :   四輪車及びその補給部品の生産
資本金  :    設立時は10億ルピー。その後設備投資に伴い段階的に増資予定。
設立年月: 2014年4月を予定
上場会社と当該会社の関係 :  スズキの100%子会社
決算期  : 3月

以上、
マルチ・スズキはインドにマネサール工場、グルガオン工場をもつ。現在の両工場の年間生産能力は合計150万台。
当発表で、インドでは同国最大の自動車会社であるマルチ・スズキ社の株価が大きく値を下げた。
理由は、マルチ社がグジャラート社から車両を購入することになり、販売コストが高くなり、マルチ社の利益が損なわれる可能性が高いとしたもの。
ただ、工場敷地はマルチ社の遊休地であり、コスト高は賃借料でいくらか相殺されるだろう。

インド自動車市場:
人口12億人、中間層が急速に拡大しているインドの潜在性を背景に、米フォード・モーターなどの企業は将来の需要を見越して、同国への投資を増やしている。現在車を持っているのは1000人当たり約17人にすぎず、西欧の約500人、米国の約800人を大幅に下回っている。潜在需要は大きい。ただ、2013年の自動車の販売台数は経済悪化で、前年比▲9.6%減の180万台と数量は落ちている。

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