ホンダ/ブラジル工場の電力を風力発電で賄うため9基建設へ

ホンダは29日、環境対策の一環としてブラジル国内に風力発電所を建設し、現地での自動車生産に必要な量の電力を賄うことを決め、着工式を行った。
着工式は、風力発電所を建設するブラジル南部のリオグランデドスル州で行われ、地元市長ら約100人が参加した。
建設地は、サンパウロ州にあるホンダの自動車工場から約1000キロ離れているが、安定して風が吹く場所で、来年9月の完成後、9基の発電機で年間約9万5000メガワットの発電量が見込めるという。
発電した電力は、直接工場に送るのではなく、地元の電力会社に供給する予定で、ホンダは、間接的にブラジル国内での14万台の自動車生産に必要な電力を賄うことになる。
また、これにより二酸化炭素の排出量を年間およそ2200トン削減できるとしている。
総工費は日本円で45億円、自動車メーカーが1国での自動車生産に必要な電力のすべてを風力だけでまかなうのは、世界的にも珍しいという。

 

【Honda Energy do Brasil Ltda.) 概要】

会社名
Honda Energy do Brasil Ltda.
設立
2013年3月21日
資本金
1,000レアル(約4万6,000円※)
出資比率
Honda Automoveis do Brasil Ltda.  99.99%、その他  0.01%
代表者
社長 カルロス・エイジ
所在地
本社 ブラジル リオ・グランジ・ド・スル州シャングリラ市
事業内容
風力発電事業の管理、運営
設置タービン数
9機(1機の最大出力 3メガワット)
発電能力
最大出力 27メガワット(9機合計)

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