欧州の自動車市場はまだ不況が続き下落 ▲4.9%減

欧州自動車工業会(ACEA)は17日、8月の欧州市場での乗用車の新車登録台数は68万6957台となり、前年同月比▲4.9%減少した。1~8月間での新車登録台数も▲5.2%減となった。
ユーロに加盟していない英国は10%の2桁増。

1、仏PSAプジョー・シトロエンは▲17.9%の大幅減となり、1~8月間の市場シェアも11%で前年同期比1ポイント下落。

2、仏ルノーは5.8%増、1~8月間の登録台数は▲2.2%減にとどまった。

3、伊フィアットは前年同月比▲4.9%減。

4、独VWは、VWブランドの減少がきつく▲11.3%減。
うちVW傘下のアウディの1~8月は3.6%減少したものの、市場全体の減少幅より小幅であるため、市場シェアは拡大。

5、独BMWは前年同月比9.9%増、1~8月間は前年同期比変わらずで、市場シェアは拡大。

6、独ダイムラーは8.5%増、1~8月間も5.5%増加、市場シェアは0.5ポイント拡大。

7、韓国の現代と起亜(現代子会社)の合計は前年同月比▲4.7%減、1~8月間は▲1.3%減と小幅減となっている。

総じて、欧州市場の8月は、高級車は堅調に推移したが、普通車・小型車は不況の影響を直接受け、また、アジア勢に市場を喰われ、減少幅を大きくしている。

文句タラタラのフランスもプジョーの落ち込みは大きいが、ルノーは増加しており、大統領の出番はない。
伊系はフィアットしか掲載されていないが、イタリア経済が沈没しており、欧州市場全体でカバーできなければ、大市場のアメリカや中国でも名は上がっておらず、心配される。

欧州市場の景気動向は持ち直し機運となっているが、自動車販売市場を見る限り、不況に関係ない金持ちは購買に動き出してきたものの、庶民の懐はまだまだのようだ。

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