ルノー ゴーン天国に秋風吹く
8月29日、辞意を表明したフランス自動車2位ルノー のカルロス・タバレス最高執行責任者(COO)は、これに先立つカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)との会談で、ルノーでの自身の権限拡大を要求していたことが分かったと報道されている。
今週、行われた両者の会談で、ダバレス氏は人事や法務の監督などを含む日常業務の単なる決定役にとどまらず、それを上回る権限をゴーンさんに求めたが、拒絶され、ゴーンさんからCOOとしてルノーにとどまるよう要請されたが、タバレス氏は他社に転出してトップの座を目指すことを決断したとされる。
カルロス・タバレス氏は「他の取締役が強大なCEOとうまくやっていくのは難しい」との見方を示したという。
ゴーンさんは日産を抱え大成功、今や本体のルノーともども頂点に立っている。株主も欧州の自動車メーカーは、一部を除き、欧州経済の不振で四苦八苦している中、ゴーンさんは日産を抱え、業績を維持しており、文句の付け所がないのが現実だ。
カルロス姓は、スペイン系に多いが、フランスのルノーは2人のカルロス君がCEOとCOOとなり、経営を取り仕切っていたようだ。カルロスの名前で一番好きなのは、やはりサンタナだ。