VW/本年中国で300万台売上計画  

2012年、米国と中国で売上好調により過去最高の907万台(前年比11.2%増)を売上げたVWグループ。
本拠地の欧州では経済停滞から売上台数増は望めず、昨年から米国及び中国へシフト、特に中国では、合弁も含め24.5%増の281万台(2012年、30.9%)を売上げている。
今のところ、底の見えない欧州経済に欧州の自動車販売台数は落ち込み続けており、今期はさらに強めの中国シフトをしき、300万台の売上台数を計画している。
しかし、中国経済における消費活動も製造業の輸出悪化で既に山を下りかけており、自動車だけが売れる雰囲気ではなくなってきている。ただ、中国では大気汚染対策に旧式の自動車を強制的に廃車させる動きと、環境車に対する補助金制度の拡充策が新たに施行されており、本年も少しは伸びると思われる。

<2012年中国>全体の台数伸率4.3%、乗用車7.1%増
なお、2012年の中国の自動車販売台数は、輸入車も含め1,930万6,400台(前年比4.3%増)、うち乗用車は1,549万5,200台(同7.1%増)であり、世界№1市場であることには変わりない。
GMが前年比11.3%増の283万6,128台を販売
VWが同24.5%増の281万台
フォードは同21.0%増の62万6,616台
現代が同15.7%増の86万台
起亜が同10.7%増の45万8,656台(現代子会社)

日産が同▲5.3%減の約118万1,500台
トヨタが同▲4.9%減の約84万0,500台
ホンダが同▲3.1%減の59万8,577台
マツダが同▲12.9%減の18万7,087台
全体では7.1%増(乗用車)であり、反日の中国にあり、日本勢の落ち込みを米国とドイツ及び韓国勢のメーカーが享受している。
中国では、昨年の8月から反日不買が強くなっており、日本勢の落ち込みは、本年は通年にわたり影響してくることから、このままではさらに大きく落ち込んだ数値となる。

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