日産/ダットサンブランドで「GO」約66万円でインド市場へ投入
日産は15日、新興国向けブランド「ダットサン」の第1号車の小型車「GO」、インドで来年初頭に40万ルピー(約66万円)以下で発売する。
日産は来年中に計4ヶ国にダットサンを投入して、新興国市場の開拓を狙う。インドなど3ヶ国では日産の全販売台数の3分の1以上をダットサンブランドが占める見通し。「2016年度までに世界シェア8%」とする中期目標を担う戦略製品とする。
日産のインド市場での販売シェアは1.2%(商用車を含む)にとどまるが、2016年までに(ダットサンを含め)10車種を投入し、シェアを10%にまで引き上げる。
ダットサン1号車の「GO」は、日産の主力小型車「マーチ」よりもやや小型の5ドアハッチバックで、排気量1200ccの5速マニュアル車。
ダットサンの仕様や価格は、原則として各市場ごとに設定。インドネシアでの価格は1万ドル(約99万円)以下を想定、インド、インドネシア、ロシアの3ヶ国では最量販価格帯への製品投入を目指す。市場にあわせた仕様や価格の車を投入して多様な需要に対応する。
インドでは「GO」を資本提携先の仏ルノーと持つ南部チェンナイの合弁工場で生産、ほとんどの部品を現地調達し生産コストを引き下げた。
長引く不況で欧州車市場の悪化が続き、ゴーンさんの頭の光具合も悪くなっており、グループとして新興市場での市場拡大が、ゴーンさんの命運を握るものとなる。