ヤマハとホンダ 熾烈な戦い inベトナム  「Mio」×「Click」から新次元へ

ベトナムでは、ヤマハとホンダのスクーターバイクが熾烈な戦いを繰り広げている。
ベトナムではヤマハはスクーター生産の先駆者として優位性をもつと言われることが多いが、ホンダには消費者のニーズを敏感に捉え、市場シェアを争っている。
2000年代初頭にベトナムで流通していたスクーターは、大手メーカーの輸入車ばかりで、販売価格は数億ドン(1ドン=0.00474円)と、ベトナムの中所得者では手が出ないほど高額だった。
2002年に、ヤマハが中所得者でも購入可能な「Nouvo」を市場投入。2003年には低価格の「Mio」も発売され、同社の売上高増加に大きく貢献した。

ヤマハの成功を受け、ホンダも2006年10月に「Click」を市場に投入。ヤマハの「Mio」から遅れること3年での販売開始だったが、「Click」は「Mio」を上回る性能を誇り、消費者のニーズに応える機能を持った新型スクーターとして市場での売れ行きが非常に好調だった。
ベトナムでは、近年の経済発展に伴い、中所得者層が増加、国内消費者がバイク・スクーターに求めるものも変化しつつある。

最近では、デザインや馬力よりも、利便性や燃費の良さに関心を寄せる人が増えている。2012年末から2013年初めにかけて、ホンダは新型スクーター「Lead125」、「Air Blade 125 FI」、「Vision 2013」、「SH国内モデル」、「SH Mode」の販売を開始。
一方のヤマハは、「Luvias FI, Nouvo SX」、「125 FI Nozza」、「Limited」を市場に投入し、ベトナムの国内スクーター市場は更なる活況を呈していると報道されている。

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