ホンダ/中国市場に「凌派・クライダー」と「理念S1」を5月・6月投入

ホンダでは、2010年のモーターショーで紹介されていた新車種の市場導入が、日系自動車への反日不買で全体が落ち込み遅れていた。
2月は前年同月比43.4%減の33,376台、3月は同比4.0%減の65,659台、2月比96.7%増と急増させており、新車投入で効果が出れば、他の日系自動車会社も回復が本格化するものと期待される。
広州汽車ホンダは、グローバル戦略におけるミドルクラスセダン「クライダー」(中国名:凌派)と新しいコンセプトに基づいて設計された「理念S1」を発表した。
新コンセプトの「理念S1」は5月に、クライダーは6月に市場投入する予定。
クライダーは、ミドルクラス市場における遅れを回復するものになり、新型の理念S1は大衆市場での競争力強化をはかる。
今後は、年内に第9世代アコードを打ち出し、来年に広州汽車ホンダ初の多目的スポーツ車(SUV)を投入予定で、市場開拓の歩みを徐々に速める見込み。

クライダーと新理念S1の登場から、中国自動車市場の発展に順応するため、ホンダはグローバル戦略車種を中国市場に直接投入するという方法を改め、事業の重点を中国現地での発展に置いた。

広州汽車ホンダは、研究開発会社を設立して以来、クライダーのブランドの独自研究開発の推進に力を入れてきた。現在、研究開発会社は、研究開発しながら生産を行うという段階に入り、研究開発チームの若いメンバーは引き続き海外の専門家の指導を受けることになっており、課題を解決する力が向上しているとしている。

ホンダは中国では2系統で合弁展開している。
【広汽ホンダ】扱い:理念ブランド「理念S1」、アコード(マイナーモデルチェンジ)・フィット、クロスツアー他量産車
【東風ホンダ】扱い:CR-V、シビック、シビックHV、スピリア

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