1~3月の韓国の自動車業界の生産量 ▲2.8%

韓国自動車産業協会によると、今年1〜3月の韓国の自動車生産量は104万971台で、前年に比べ▲3万378台減少した。
これは97万4388台だった10年以降で最低の実績。また、同期間の生産増加率は▲2.8%減で、世界の自動車10大生産国の中でこちらも最低だった。
10大生産国のうち、前年比で生産率が減少したのは韓国のほか米国(▲2.1%減)、カナダ(▲2.5%減)だけ。

一方、日本は前年比6.5%増の254万4793台で世界3位、1位は8.3%増の中国で713万2546台、2位は米国で302万2072台だった。

韓国の自動車生産量減少は、輸出減による影響が大きく、国内販売が同期間37万4451台と前年の36万8492台から小幅に増加した一方、輸出は65万3205台から62万8172台に減少した。
韓国は、生産台数で世界5位のインドを追う形だが、今年に入ってむしろインドとの差は広がり、7位のメキシコが恐ろしい勢いで韓国を追撃している。
インドは、前年比で9.7%増の124万533台を生産しており、韓国との差は昨年の6万台から今年は20万台に拡大、一方のメキシコは、前年比で18.2%増の99万4560台を生産、韓国との差は昨年の23万台から4万6000台へと大きく縮小した。

韓国産業研究院の関係者は「韓国の自動車生産市場は製品原価が高く内需は停滞しており、成長が容易ではない状況」とし、「今のように国内自動車生産工場への投資が行われなければ、韓国は間もなく7位のメキシコに逆転されるだろう」と明らかにした。
以上、報道参照

ドイツ車、特にベンツが日本と同じくらい売れている韓国(人口は日本の半分以下)。
現代自動車の生産ラインの労働者の年収は、トヨタより大幅に多い1億ウォン(約990万円)、現代自も韓国で生産するより、海外で生産した方が低コストで製造出来る。
しかし、今年には生産キャパ30万台の重慶工場が完成する現代自動車、起亜との合計で昨年中国で180万台を売り上げたが、今年は大幅に落ち込んでいる(3月と4月は昨年の半分以下)。
そうした環境の中、重慶工場が完成すれば、現代自と起亜の生産キャパは280万台に達する。
現代自は昨年、同社の品質管理部門の部長から32項目に及ぶリコール隠しを米韓で内部通報された。
しかし、いまだ隠蔽しようとして、5月に韓国当局から、強制リコール命令を受ける始末。安全にかかわる問題であり、こうした体質は命取りになる。

現代自動車は、2兆円を投じ、ソウルのど真ん中にロッテワールドタワーに匹敵する超超高層の本社ビルなどの複合施設を建設中である。

中国で生産し、中国で売れないことから、輸出することになる。そうしなければ、中国工場の半分を閉鎖もしくは休業させる必要で出てくる。
中国製現代自動車を韓国に輸入すれば、ストばかり打ち高給取りが巣食う主力の蔚山工場を閉鎖するしかない。
崩れ落ちる時は意外と早い。

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