米GM 小型車セダン工場5ヶ所で生産縮小へ トヨタで期待されるC-HR
最近の米国では、値引き合戦で販売増に至っており、それも終止符が打たれようとしている。今後は、内需拡大・減税のトランプ政策効果に市場の期待が寄せられる。
米GMは19日、1月にミシガン州など国内5工場で小型車の生産台数を減らす方針を明らかにした。ガソリン安で大型車に販売が偏り、小型車の在庫が膨らんでいることによる。
米国内のGM12工場のうちケンタッキー州、カンザス州、オハイオ州の3工場とミシガン州の2工場が対象。
車種は「シボレー」ブランドの「クルーズ」「カマロ」などセダン型の乗用車が中心で、1~3週間の予定で生産を止める。
GMは11月末時点で在庫が80日分を超えており、業界が健全と見なす60~70日を大きく上回っている。
米国では、ガソリン価格の低位安定で、多目的スポーツ車(SUV)など大型車に人気が偏っている。
今年1~11月の大型車販売が前年同期比で7%増だったのに対し、小型車は▲8.4%減った。
フォードも10月末にピックアップトラックの減産に踏み切っている。
在庫増は、値引き原資である販売奨励金(インセンティブ)の積み増しにもつながる。GMの11月のインセンティブは、車の平均販売価格の13.7%と業界平均の12.44%を上回っていた。強引な値引き合戦を続ければ、自動車各社の利益率は落ちる。
日本車各社は、現時点で目立つ減産を公表していない。米メーカーに比べ小型車の割合が多く、今後は生産調整を余儀なくされる可能性もある。
以上、
小型車がだめではなく、セダン車が販売不振に陥り、SUVなどに人気がシフトしているもの。大型車のピックアップトラックは人気であったが、その荷台のニーズも、一般には大量買い物などSUVで事足りて必要がなくなってきており、SUVが全盛期に入っている。
中国でも同じ現象が生じている。
トヨタは、プリウスやセダン車にこだわり過ぎ、こうした流れに米・中で完全に乗り遅れている。豊田社長はよほど頑固者、WRCでヴィッツで遊ばせていたほうが良いようだ。取り得の品質面でリコールも増加させている。それほどC-HRに期待がかかる。
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米国自動車市場で売れなくなったセダン
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セダン
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前年比
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占有率
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P/U+SUV
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前年比
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2012年
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7,414,282
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51.2%
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7,077,591
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2013年
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7,780,710
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4.9%
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49.9%
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7,819,489
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10.5%
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2014年
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7,918,601
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1.8%
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47.9%
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8,603,399
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10.0%
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2015年
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7,740,912
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-2.2%
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44.3%
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9,729,587
|
13.1%
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2016年
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6,480,325
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-8.4%
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40.9%
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9,379,597
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7.0%
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2016年は11月までの累計値
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<↓ トヨタC-HR>