トヨタ「パッソ」ダイハツ「ブーン」の兄弟車 フルモデルチェンジ

トヨタとダイハツは12日、トヨタ小型車「パッソ」・ダイハツ「ブーン」の兄弟車を6年ぶりに全面改良し発売した。

これまでパッソは、トヨタとダイハツが共同開発してきたが、今回から8月にトヨタの完全子会社となるダイハツ工業が開発から生産まではじめて担当している。

ダイハツは、軽自動車の開発で培った低燃費技術を採用するとともに、価格も現行モデルより安くした。ブーンとパッソの大きな違いはフロントマスク部分。

今回パッソは、開発から生産までダイハツが完全担当しており、今後のトヨタグループの小型車戦略の成否を占う試金石となる。(トヨタは、小型車は安価で高性能で低燃費車は造れない?)

今後の東南アジアやインド市場を睨んでのトヨタ戦略でもある。

 

<車両の主な特長>
・ゆとりある広い室内空間と取り回しの良さ
・ボディの軽量高剛性化や足回りの強化などによる、フラットな乗り心地と安心感ある走り
・小粋なデザインに一新するとともに、スマートかつ上質な装いの新グレード「MODA」を設定。
・ツートーンカラーも設定し多彩なバリエーション
・「e:Sテクノロジー」採用で2WD車はガソリンエンジン登録車No.1の走行燃費28.0km/L、4WD車は24.4km/Lを実現
・衝突回避支援システム(スマートアシストII)を搭載

 

<車両概要>

<パワートレーンの進化>

エンジンは1,000cc 1KR-FEエンジンを搭載
・吸気ポートをデュアルポート化することで、高タンブル化かつ吸気効率を向上
・インジェクターのデュアル化により、噴射口を燃焼室により近づけることが可能となり、燃焼効率を改善
・高タンブル化、アトキンソンサイクル化や、ピストン形状の最適化により、圧縮比を従来の11.5から12.5に向上し高圧縮化を実現
・EGRバルブの応答性向上により、EGR量を拡大し、燃焼効率を向上

<車両の進化>
・空力性能の向上(空力意匠、空力パーツの採用)によるCd値の低減

<エネルギーマネジメントの進化>
・4WD車にも、車速9km/h以下から停車前アイドリングストップ制御する「eco IDLE(エコアイドル)」を採用し、24.4km/Lの低燃費を実現。

全車でエコカー減税対象車に適合

パッソ

消費税込価格は1,150,200円から1,830,600円まで(パッソ)

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