７月の米自動車販売台数５．３％増の１５１万台　メーカー別販売台数ランキング

調査会社のオートデータがまとめた７月の米自動車販売台数は、前年同月比で５．３％増の１５１万台となり、季節調整済みの年率換算では１７５５万台となった。

ガソリン価格の下落に加えて低金利が追い風となり、ピックアップトラックやスポーツ多目的車（ＳＵＶ）の販売が引き続き好調だった。

このペースが続けば、２０１５年通年の米自動車販売は、過去最高の１７３５万台を記録した２０００年以来の高水準になる見通し。

ピックアップトラックが好調だったことで、業界１位のゼネラル・モーターズ（ＧＭ）と２位のフォード・モーターが特に躍進。販売台数の伸びはアナリスト予想の倍以上となった。

１位、ＧＭの販売台数は６．４％増の２７万２５１２台、ピックアップトラックの販売台数は５１％増加した。なかでも好調な中型「コロラド」は、在庫日数がわずか１６日ほどという。

２位、フォードは４．９％増の２２万２７３１台となった。Ｆシリーズは５％増の６万６２８８台で、フォード、リンカーンブランドのすべてのセダンを合わせた販売台数を上回った。トラックの販売台数が５．７％増加、ユーティリティー車が１３．４％増加したが、セダンは３．９％減と低調だった。

３位、トヨタ自動車は０．６％増の２１万７１８１台。トヨタは、主力の「カムリ」「カローラ」「プリウス」が軒並み減少。一方、小型ピックアップトラック「タコマ」は２９％増加した。
４位、フィアット・クライスラ・オートモービルズ（ＦＣＡ）の全車種の販売台数は約６％増、ＳＵＶ「ジープ」の販売台数が２３％増加した。
５位、日産は約８％増で、小型ＳＵＶ「ローグ」が５１％増加した。
６位、ホンダはユーティリティー車とミニバンが１６％増加し、全体では７．７％増。