日産キャラバンをリコール 3万5千台 いすゞの「コモ」も含 燃料漏れの恐れ

日産自動車は12日、次のとおり、リコールを国交省に届け出た。

1、不具合の部位(部品名):
(1) 原動機(燃料噴射ポンプ)
(2) 動力伝達装置(後輪アクスルシャフト)

2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因
(1)直噴ターボディーゼルエンジンにおいて、燃料噴射ポンプのシールの製造および形状が不適切なため、シールに亀裂が入ることがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、亀裂が進行して貫通し、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがある。

(2)ABS付き車において、後輪のABSセンサ取付け部の構造が不適切なため、取付け面のシール性が低いものがある。そのため、シール部から浸入した泥水等がベアリング内に到達し、そのままの状態で使用を続けると、ベアリングが潤滑不良となり、最悪の場合、ベアリングが破損し、後輪アクスルシャフトが抜けて走行不能となるおそれがある。

3、改善措置の内容:
(1) 全車両、当該燃料噴射ポンプを対策品と交換する。
(2) 全車両、ABSセンサ取付け部にシール剤を塗布するとともに、シール部の錆の状況を確認する。その結果、ベアリング内に水が到達した形跡が確認された場合は、当該後輪アクスル一式を新品と交換する。
4、不具合件数:(1)305件、(2)2件/事故の有無:(1)(2)とも無し
5、対象車両:日産キャラバン、いすゞコモ
6、対象台数:合計35,334台
7、製造期間:平成19年8月7日~平成24年6月5日

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