「MIRAI」発表会・トヨタ燃料電池車 ホンダも出揃う

国の政策支援車である燃料電池車、燃料は、蓋を開ければ、原油精製の過程で副産物として生じる水素を利用するという。どれほど燃料価格が設定されるのか知らないが、トヨタでは700万円台で販売、国の補助金想定約2~300万円により、ユーザーは500万円前後で購入することができることになるという。10年前1億円前後の価格だったことからすれば安くなったものだが、それほどのパフォーマンスがあるのだろうか。
トヨタでは、本年中に販売するというが、EV車の充電システム問題による普及難の似の前になることもありえる。
以前、地球温暖化・二酸化炭素問題から、LNG仕様車の普及が図られたが、殆ど台数は伸びなかった。LNGステーション数と天然ガス価格が安ければ普及しただろうが、天然ガスは昔からガソリン価格と連動する習性、コスト高になるLNG仕様車の普及は、スタンド設置数に問題もあり、実態は頓挫している。
国が主導する一連の政策は、地デジ・省エネ家電・エコカーなど、一時的に大売れするが、その反動はいつもきつい。国交省が推進していたモビリティカーの話題もまったく登場しなくなった。
環境問題に不感症なアメリカは、シェールガスが開発され、総体の燃料費が低下しており、省エネ車どころかEV車さえ売れなくなっている(シェールガスは天然ガスでLNG車には利用できるが、シェールオイルは、硫黄分の濃度も非常に高く不純物だらけでガソリンの代参品としては使用できない)。
だが、地球温暖化も異常気象として切実になってきており、対応していくことも未来に対して責任がある。それより、中国の垂れ流しの大気汚染問題の解決が先だろう。中国の大気汚染を解決すれば、おのずと世界の空気も綺麗になり、二酸化炭素問題も大きく改善されるはずだ。また、インドも大気汚染はすごく、中国と一緒に解決させることだ。垂れ流し国に対して、どこの国も文句を言わぬ。恐れる獅子ではあるまいし、国連は中国べったりで勲章大好き韓国人が牛耳っており環境につき、ほぼインポ状態。

燃料電池車は、政権が交代しても普及するまで政策が続けられることを願うばかりだ。だが、まだ解決すべき水素ステーションの問題もある。2013年度は18ヶ所、2014年7月まででは24ヶ所(1次公募6ヶ所、2次公募7ヶ所、3次公募11ヶ所)となっており、合わせても42ヶ所に過ぎない。
難点は、水素ステーションの設備費用が4~5億円とされ、ガソリンスタンドの6千万円~1億円と大きな開きがあり、国からの補助金が半分出たとしても、回収には長期間を擁し、ころころ変わる国の政策に、大手スタンドも試験的に設置するところが殆どだ。

円安で大儲けしている自動車業界であり、全体で2,000億円くらい拠出(半分を税控除対象)させ、水素ステーションを大幅に普及させることが必要ではなかろうか。自動車業界は、販売も水素ステーション設置について国庫補助ばかりに依存するようでは、先が思いやられる。(水素ステーションとEV車用充電ステーションを併設させたらよい)

<ホンダFCV>
ホンダが2008年当時リース車として登場させたのは「FCXクラリティ」(136馬力、26.1Kgf.mのトルク)だった。
今回市販用に開発されているのは、まだコンセプトカー段階である。ホンダにしても一番の売れ筋商品であるフィットHVが発売来6回のリコールで開発研究部門が混乱しており、また、自社車両の半分に搭載しているタカタ製のエアバック搭載車の大量リコール問題も影響、計画の2015年中の販売が遅れる可能性もあるという。

<トヨタFCV「MIRAI・ミライ」>
一方、トヨタも2008年、ホンダと同時にFCVのリース車を販売開始している。2014年6月発表したFCV市販用モデルのコンセプトカーの名前を先日発表した。「MIRAI・ミライ」と名づけられた。2014年度中に販売開始される。
新発売されるFCV「MIRAI・ミライ」のスペックや販売開始月日は、本日(18日)発表される予定。

2014年11月18日(火) 10:00~11:30(予定)
トヨタFCV発表会の様子
http://www.ustream.tv/channel/toyota-jp

トヨタのFCV「MIRAI・ミライ」

トヨタのFCV「MIRAI・ミライ」

 

ホンダのFCV

ホンダのFCV

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