ランボルギーニ/中国では贅沢子品取締りで売上げに陰り
独フォルクスワーゲン傘下の伊スポーツカーブランド「ランボルギーニ」の幹部は、中国政府が展開するぜいたく品の取り締まりで販売が鈍化しているが、中国に代わる市場を見つけるのは困難だという見方を示した。
同幹部は、「残念ながら中国のような市場が次々と出現する見込みはない。われわれにとって中国は現在の課題だ」「中国は依然として大きな市場で、われわれにとって第2番目の市場だ。しかし、現地の政策や政府が実施していることを踏まえると、当面はこういった商品の購入は難しいようだ」と指摘した。
中国でのランボルギーニ車の販売は、ここ数年で伸び続け、昨年は230台に達し、米国に次いで第2番目の市場となった。今年の販売は、約200台に減少する見通し。
中国政府によるぜいたく品への支出や腐敗に対する取り締まりの強化が減少の一因としている。
同社では、中国での落ち込みは、好調な米国で補えるとしている。
なお、日本でのランボルギーニの販売台数は、2011年99台、2012年177台、2013年は8月までに128台(前年同期間112台)売れている。
(参考、日本でも人気なフェラーリは、2011年386台、2012年517台、2013年は8月までに368台(前年同期間323台))
中国では、地方政府のド官僚たちが、公用車として日本価格が5千万円もする欧州の高級外車に平気で乗っており、中央政府から、こうした地方政府に対して、乗るなという指示(=中国の場合は命令)が出ている。中国経済がバブルというなら、地方政府のド官僚たちの頭も完全にバブル化している。
中国の典型的なド官僚は、子女を外国へ留学させ、妻も一緒も養育のため外国へ、留学先の国に銀行口座を開設させ、ワイロで溜め込んだ資金をたんまり送り込んでいる。元重慶市長で無期懲役刑を受けた薄熙来の息子は、留学先でフェラーリを乗り回していたことでも知られている。
中国の場合は、政府が規制をかけたら、地方政府や政府系企業は、規制の方向へ右向け右に動く。まだ、この部分では、共産党の一党独裁の権力を有しているが、民間の場合はその限りではなくなっている。