中国の5月の自動車販売状況 ブランド別
中国自動車工業協会がこのほど発表した全国乗用車販売統計によると、5月の乗用車販売台数は139万6900台で前月比▲3.09%減、前年同期比9.04%増となった。
1~5月の販売台数は726万1600台で前年同月比14.73%増、伸び率はその前の1~4月までの4ヶ月と比し1.42ポイント下落した。
前年比9.04%増と現在の中国経済の状況にかかわらず、自動車販売台数は堅調に伸びている。
<中国ブランドのシェアは41.80%、セダンでは28.17%>
1~5月の国内ブランド乗用車の販売台数は303万5400台で前年同期比14.47%増、伸び率はその前の4ヶ月と比し1.78ポイント下落。シェアは41.80%で、前年同期比0.09ポイント下落。
1~5月の国内ブランドセダンの販売台数は137万8400台で前年同月比15.52%と大幅増、ただし伸び率はその前の4ヶ月と比し2.48ポイント下落している。シェアは28.17%で、前年同期比0.70ポイント上昇した。
中国の純国産車は既に欧州でも販売されている。
<国系別 1~5月、セダン>
1~5月のセダンの販売台数とシェア
ドイツ系が121万4100台(24.81%)
日系が80万5200台(16.45%)
米国系が76万9300台(15.72%)
韓国系が49万7000台(10.15%)
フランス系が21万3000台(4.35%)
となった。
日系ブランドのシェアは前年同期比で4%以上下落している。いまだ低迷を脱していないが、徐々に回復してきている。
他の外国ブランドのシェアは安定した伸びを示した。ドイツ系ブランドは、日本車が反日策動で売れない中、2%以上シェアを伸ばした。(ドイツは中国に擦り寄った政策を展開している)
<ブランド別 5月、セダン>
5月のセダン販売台数上位10社
一汽VW(11万300台)
上海GM(10万7600台)
上海VW(9万7300台)
東風日産(6万3900台)
北京ヒュンダイ(6万800台)
神竜(4万1400台)
吉利(3万7500台)
長安フォード(3万7200台)
東風悦達(3万6400台)
一汽トヨタ(3万3900台)
となった。
前月比、神竜、東風悦達、一汽トヨタは微増。他メーカーは上海VWを筆頭に多かれ少なかれ減少した。
5月、上記10社の総販売台数は62万6300台で、66.59%のシェアを占めている。
<ブランド別 1~5月累計 セダン>
1~5月の販売台数上位10社
上海GM(57万5300台)
一汽VW(55万9100台)
上海VW(55万400台)
北京ヒュンダイ(31万9200台)
東風日産(27万2800台)
神竜(21万3000台)
吉利(20万6300台)
長安フォード(19万1200台)
比亜迪(18万5600台)
東風悦達(17万7800台)
となった。
前期比、東風日産は下げ幅の緩やかになり続け、他のメーカーは日本勢の減少を喰い、伸びている。
1~5月、10社の総販売台数は325万700台で、66.42%のシェアを占めている。