米国ブランド別車両ランキング 日本車1~7位独占 カテゴリー10でも日本車

米消費者雑誌「コンシューマー・リポート」が2月26日発表した「2013年自動車ブランド評価」では、1~7位を日本ブランドが独占した。ニューヨーク・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナルなどは「日本車の完勝」と報じている。

当リポートでは、昨年と異なり、今年からは各社が展開する複数のブランドごとに評価が行った。トヨタは小型車「サイオン」(6位)から高級ブランドの「レクサス」(1位)まで3ブランドが全て上位に入った。

トヨタパージ(作られたリコール)や2度にわたるサプライチェーンの寸断などの危機に追い込まれた日本メーカーが、革新的な品質で続々と米市場に攻勢を掛けた。

ブランド別1位のレクサスについては「快適で静かでありながら、燃費が良く、全体的に最も信頼性を備えた最高の車だ」と高く評価している。

 

<「トップピックス」ランク>

また、コンシューマー・リポートの「トップピックス」ランクでは、耐久性・安全性・走行テストを行い、カテゴリー別車両ランキングを発表した。

 

小型車では、スバルのインプレッサ

中型セダンでは、ホンダのアコード

高級車では、アウディのA6

スポーツ車では、サイオン(トヨタのブランド)のFR-S(86)とスバルのBRZ

スポーツセダンでは、BMWの328i

小型SUV車では、ホンダのCR-V

中型SUV車では、トヨタのハイランダー

ミニバンでは、ホンダのオデッセイ

環境車では、プリウス(10年連続、アクアもプリウスCの名称)

低予算では、現代自のエラントラ

がそれぞれトップとなった。

 

10部門で評価されているが、日本勢は7部門でトップとなっており、米国車はトップランクされたブランド車はなかった。

・トヨタは、米国ではトヨタ・サイオン(ist・bB・86など)・レクサスの3ブランドで展開している。

 

<自動車信頼性ランキング>

同リポートでは2月1日に発表した自動車信頼性調査でのブランド別ランキングでは、品質・安全性・価値・パフォーマンス・デザイン・技術・環境性能の7分野で、消費者の受け止め方を調査して指数化したランキングとなっている。

1位、トヨタ 133.0ポイント(前年比+11)

2位、フォード 117.8P(前年比+2)

3位、ホンダ 114.0P(前年比+26)

4位、シボレー 94.4P(前年比+7)

5位、メルセデス 77.4P

6位、ボルボ 76.5P

7位、GMのキャデラックブランド 66.2P

8位、BMW 65.6P

9位、クライスラーのダッヂブランド 55.8P

10位、テスラ 54.8P

最下位は、三菱とサイオン(トヨタ) 6.0P

となっている。

これはあくまで、コンシューマー・リポートによるもので、アメリカ人の趣味趣向も反映されているようだ。そのためサイオンがブランド評価では6位であるものの、信頼性ランキングでは最低の6ポイントの評価など何か腑に落ちないものがある。

ただ、ホンダの新型アコードは高く評価されており、今秋にもモデルチェンジとなる(昨年酷評された)シビックにも期待がかかる。

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