ホンダ/車両軽量化に向け鉄板とアルミ板の接合技術開発

価格が安くて燃費のよい自動車が売れ筋となるなか、ホンダは、安い鉄の板と軽量なアルミの板をつなぎ合わせることで車体の軽量化などにつながるという新たな技術を開発し、今後、新型の車に搭載していくと発表した。

鉄とアルミは、溶接するとゆがみが生じやすくなるなど、接合には技術的な課題があるが、つなぎ合わせる面の形状を工夫したり、特殊な接着剤を使ったりすることで、接合できるようになったという。
アルミの板は鉄の板より軽いため車の重量が軽くなり、燃費性能を向上させる効果が見込めるが、価格は鉄の約3倍、一部の高級車にしか使われてこなかった。
ホンダでは、ドアやトランクなどに新たな技術を搭載すれば、車体を約20キロ軽くできる一方で、ドアなどをアルミの板だけで作る場合と比べると生産コストも割安になるとしている。
ホンダは、この技術を搭載した新型車をアメリカでは来月、国内では来年発売する計画で、今後は幅広い車種で、さまざまな部分にアルミを取り入れ、燃費の改善につなげたい意向である。

鉄板とアルミ板の接合技術開発

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