まだリコールしていなかったポルシェ・カイエンD車 強制リコール命令 アウディも

ドイツのドブリント運輸相は27日、独フォルクスワーゲン(VW)傘下のポルシェが、ディーゼル車で排ガスの規制逃れをしていたとして、対象車をリコール(回収・無償修理)するよう命じた。

不正があったのは、高級スポーツ用多目的車(SUV)「カイエン」の排気量3.0リットルのディーゼル車で、欧州で販売された約2万2000台がリコールの対象となる。

車に不正なソフトウェアを搭載し、排ガスの試験時に有害物質の量を抑えていた。必要な措置が講じられるまで新規登録も禁止される。(2015年9月18日、米EPAが発表したVWのD車とまったく同じ不正)

カイエンを巡っては、ドイツ有力誌シュピーゲルが、排ガス不正が行われていた可能性を伝え、独運輸省が関係機関に調査を指示していた。

カイエンと同様のエンジンを採用していたVWグループの他の車種にも影響が及ぶ可能性もある。
以上、

2015年11月2日、米環境保護局(EPA)は、ポルシェとアウディのディーゼルエンジンが不正ソフトを使用していると発表していた。

独当局は、ポルシェ側の対応策が取れるまで、待っていた可能性がある。3段構えのD車の排ガス抑制装置の一つ、マフラーの手前で有害窒素酸化物を尿素系排ガス触媒で除去する装置でもまったく同じ不正プログラムを設定していた(独メーカー5社)ことが、今般問題となっており、いつまで経っても、EGR不正プログラム対策プログラムに変更などするため、リコールしないポルシェに対して、独当局が強制リコールを命じた可能性がある。

ポルシェは、まだ何もしていなかったことになる。この図々しさはゲルマン民族の特有のものだろうか。米トランプもその図々しさを象徴・発現させているゲルマン民族の血を引く。

Dエンジン不正ということは、排ガス再燃焼装置=EGRを走行時には稼動しない不正プログラムを搭載させていたことを指す。

カイエン・ディーゼル – 2,967ccV6ターボ。240PS。550Nm(56.1kgm)/2,000rpm。最高速214km/h。日本には正規輸入されない。(独本国でのカイエンのほとんどはディーゼル車)

<↓ 現行、2014年型のカイエン>

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