トヨタ 新型カムリ 10日販売開始
米国で№1セダンであるカムリが精悍さに武装した新型を10日から日本で販売開始した。巷ではMARK-X、SAIと同クラスの車は、今後生産を中止するのではと囁かれている。猫も杓子も実用性本位のSUV時代、セダンの衰退は米国から中国へ浸透し、メーカー側も開発資源をSUVやEV=完全自動運転車の開発に集中する必要がある。
そのトヨタセダンの中心に位置づけられているのがカムリ、2016年では日本では販売台数30位内にも入っていないが、米国ではセダンで№1の売上台数を誇る。米国でも今夏から販売開始される。
-TNGAに基づきプラットフォーム、パワートレーンなどすべてを一新、意のままの走りと美しいデザインを実現-
【車両概要】
1、走りを予感させるエモーショナルで美しいデザイン
<外形デザイン>
▽TNGAに基づきエンジンおよび乗員レイアウトを下げることで、低重心シルエットのエモーショナルで美しいデザインを実現
[フロント]
▽トヨタ独自のキーンルックの進化により個性を際立たせ、スリムなアッパーグリルと、立体的で大胆に構えたロアグリルを対比させることにより、低重心でワイドなスタンスを強調
▽Bi-Beam LEDヘッドランプは、3層に重なったLEDクリアランスランプで、横方向への広がりと奥行きのある高い質感を表現
[サイド]
▽低く構えたフードとフェンダー、低いベルトラインにより、タイヤの存在感を強調し、低重心感を表現
▽ルーフの後端を延長し、広い居住空間と伸びやかなプロポーションを両立。さらに、サイドウインドウをコンパクトな形状にすることでキビキビとしたスポーティな印象を付与
▽抑揚豊かな面と、シャープなボディラインからなるグラマラスな造形
[リヤ]
▽ワイドスタンスによるスポーティさに加え、ショルダーを張り出した安定感のある造形で上級な車格を感じさせるスタイルを表現
▽ライン発光が印象的なLEDランプでワイド感と上質感を追求
2、知的で明晰な印象を与えるトヨタ独自のフロントの表情。トヨタマークの立体的な強調とダイナミックなアンダープライオリティとの組み合わせで表現
<インテリア>
▽スポーティなコックピット空間と広がり感の両立
・TNGAに基づき、部品の小型化やレイアウトの見直しでインストルメントパネルの厚みを抑えたほか、エンジンフード、カウル、ベルトラインを下げ、視界を良くするなど、新しいパッケージによるスポーティかつ広がり感のある空間を実現
▽先進のインターフェイスと造形の融合
・ディスプレイ(ナビゲーション、カラーヘッドアップディスプレイ、マルチインフォメーションディスプレイ)の相互リンクによる情報表示により、ドライバーの操作動線と視線移動を最適化することで、運転に集中できるコックピットを実現。また、ナビゲーションとヒーターコントロールパネルが一体となったセンタークラスターパネルには、フラッシュサーフェスデザインを採用。先進のインターフェイスを搭載していることが一目で伝わる特徴的なデザインを実現
▽こだわり抜いた豊かな風合いと仕立てのよさ
・継ぎ目のない金属調加飾などの部品構成や、複数の色・素材を効果的にコーディネートする「フレックスコーディネーション」、宝石のタイガーアイをイメージしたオーナメントパネルなど、素材の見せ方や豊かな風合いにこだわり、上質な空間を演出
<外板色>
▽プラチナホワイトパールマイカ(オプション)、グラファイトメタリックの新規開発色を含む、全7色を設定
<プラットフォーム>
▽TNGAに基づく新開発のプラットフォームがもたらす重量バランス、車両安定性の向上により上質な乗り味を実現。また、重心高を下げることで横揺れの少ない乗り心地と安定した高速走行に寄与
▽液体封入式のエンジンマウントを4点すべてに採用(トヨタ初)し、それを最適配置することで、高トルク化による振動や静粛性への対応、上質な乗り味を実現
▽サスペンションは、フロントに新開発のマクファーソンストラット式を採用、リヤにはダブルウィッシュボーン式を採用し、意のままの走りと上質な乗り味を実現
▽切り始めのレスポンスが軽快で、すっきりした手ごたえをもたらすラック平行式電動パワーステアリングを採用。またステアリングコラムの新開発により、さらに剛性を高め、操舵感を向上
<ボディ>
▽ボディ骨格部に「環状骨格構造」を採用。ボディのねじれ現象を抑制し、優れた操縦安定性を実現。また、骨格の接合部には先進の溶接技術「レーザースクリューウェルディング(LSW)」の採用や「構造用接着剤」の使用により剛性を強化。さらに、超高張力鋼板「ホットスタンプ材」を適用拡大するなど、軽量化とともに優れた衝突安全性の確保に貢献
<パワートレーン>
▽最大熱効率41%と高出力を両立したTNGA新エンジン「ダイナミックフォースエンジン2.5」と、進化を続けるハイブリッドシステム(THSII)を組み合わせることで、同排気量クラストップレベルとなる33.4km/Lの低燃費と優れた動力性能を両立
3、予防安全装備の充実
▽衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全車に標準装備するとともに、後退時の死角に左右後方から接近してくる車両を検知し自動的にブレーキ制御を行う「リヤクロストラフィックオートブレーキ」機能をTOYOTAブランド初採用するなど、安全と安心を提供
以上。