アメリカの自動車販売台数 6月も6ヶ月連続マイナス ▲3.0%減

アメリカ市場の(2017年)6月の自動車販売台数は▲3.0%減の1,474,360台、うちセダンは▲13.2%減の540,982台、うちP/UトラックやSUVなどは4.1%増の933,378台だった。

アメリカ自動車市場は、昨年ピークアウトしたと見られ、今年に入り1月から6月まで連続して前年同月比で割れとなっている。すでにGMがリストラを開始、フォードも小型車生産をメキシコ工場に全面移管すると発表している。
トランプ大統領のご機嫌取りどころではなくなっている。
主要メーカーは、前年比でマイナスになっていることから、インセンティブ(販売奨励金)を大幅に引き上げ、値下げ販売させているが、それでもマイナスとなっている。当然、インセンティブの増加は収益を圧迫してくる。

韓国勢のアメリカでの落ち込みは、中国での大幅な落ち込みもあり、その影響は甚大。要因としては、内部告発における32項目のリコール隠しにあると見られる。
アメリカでのシータ2エンジンのリコール問題では昨年10月、和解したが、中古劣価費用負担もあり、総額1千億円かかるとも見られている。

韓国では内部告発(昨年10月)のうち4項目について、当局から今年5月リコールの検討を要請されたものの、現代は問題ないとしてリコールを拒絶した。しかし、当局が今年6月、強制リコールを命令するなど、安全意識に対する問題が大きすぎる。こうした情報はすぐ世界へ広がり、そうした影響がアメリカ市場でも出ているものと見られる。
昨年までは、インセンティブ拡大やローン面での優遇策などにより、落ち込んでも販売台数を回復させてきたが、今年に入り、ほとんどのメーカーが大幅なインセンティブの拡大を図っており、値引きしたとしても韓国勢車両のコスパはなくなっている。

不思議なのは、米国の調査機関のJDパワーや消費者団体のコンシュマーレポートが現代や起亜の車両につき、最高評価を与え続けていること。リコール隠しが発覚したら、まずは評価対象からアウトだろうに。ロビー活動=鼻薬だろうか。こうした評価機関の信用そのものが落ちる。

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6月アメリカで売れた自動新販売台数 メーカー別
 
メーカー
6月
1~6月累計
台数
前年比
台数
前年比
1
General Motors
243,155
-4.7%
1,414,446
-1.7%
2
Ford Motor
227,979
-5.1%
1,301,102
-3.8%
3
Toyota Motor
202,376
2.1%
1,155,165
-3.6%
4
Fiat Chrysler
187,348
-7.4%
1,067,360
-6.7%
5
Nissan
143,328
2.0%
819,688
2.7%
6
Honda Motor
139,793
0.8%
791,886
-0.1%
7
Kia
56,507
-10.3%
295,736
-9.9%
8
Hyundai
54,507
-19.3%
346,360
-7.4%
9
Subaru
52,057
11.7%
304,810
9.1%
10
BMW
33,372
-1.2%
171,291
-4.1%
11
Mercedes/Smart
32,328
1.1%
179,743
-0.8%
12
Volkswagen
27,377
15.0%
161,238
8.2%
13
Mazda Motor
22,342
-14.7%
141,624
-2.6%
14
Audi 
19,416
5.3%
102,971
6.2%
15
Jaguar Land Rover
8,706
3.1%
56,504
18.6%
16
Mitsubishi
7,625
-5.0%
54,576
5.1%
17
Volvo
7,303
-15.0%
34,105
-7.0%
18
Porsche
4,516
0.8%
27,568
3.2%
 
TOTAL
1,469,671
-3.0%
8,426,173
-2.3%
カムリ

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