4月の現代自動車▲11.7%減、起亜▲13.2%減 世界販売台数
韓国の現代自動車は2日、国内と海外を合わせた4月の販売台数は前年同月比▲11.7%減の36万4225台だったと発表した。
国内の販売台数は6万361台で前年同月比1.5%増加したが、海外は30万3864台で▲13.9%減少した。韓国内では新型セダンのグレンジャーが人気化し牽引している。
現代自グループの2016年の中国市場は、現代が世界販売の23.5%に当たる114万2,016台、起亜が21.5%の65万6台を販売していた。中国の販売状況が世界販売に大きな影響を与える。
ただ、中国市場での4月の詳しい販売実績はまだ集計されていない。
同社関係者は、「海外市場の全体的な販売減少は新興市場の低成長の流れと、これによる需要減少が主な影響を与えたとみられる」と説明しているという。現代自は米・中以外ではドイツ・インド・ロシア・ブラジルで強い。
現代の子会社の起亜自動車の4月は、同▲13.2%減の20万9,832台だった。国内が4万3,515台で同▲10.3%減、海外が16万6,317台で同▲13.9%減だった。
<第一四半期の業績>
第一四半期(1~3月)の現代自の営業利益は1兆2,508億ウォン(約1,240億円)で前年同期比▲6.8%減少した。売上高は同4.5%増の23兆3,660億ウォン、当期純利益は▲20.5%減の1兆4,057億ウォン。営業利益率は5.4%と、前年同期比0.6ポイント下落した。
増収減益は、販売台数を稼ぐための値引き競争(インセンティブ販売強化)により、収益を悪化させたものと見られる。
起亜自の営業利益は3,828億ウォン(約377億円)で前年同期比▲39.6%急減した。売上高は12兆8,439億ウォンで1.5%増加。しかし、当期純利益は▲19.0%減の7,654億ウォンだった。営業利益率は2.9%だった。営業利益の悪化は、リコールに伴う引当金積み増しの影響も出た。問題のシータ2エンジンは現代自が供給しており、起亜のリコールに伴う費用は本来、現代自が見るべきものと見られるが・・・(品質管理部長から32項目の自動車欠陥の内部告発)。
以上、
現代自動車は、中国でのTHAAD配備問題に絡む不買運動の影響を受けているほか、リコール隠しなどマイナスイメージも表面化しており、そうしたマイマスイメージも米・中で影響しているものと見られる。
参考記事
勘違いしている韓国の自動車業界 中国市場ライバルは日本勢ではない
http://car.lifelifelife.net/?p=9448