トヨタ・ハイエース、レジアスエースなど累計31万台リコール  走行中エンジン停止など

トヨタは24日、次のⅠとⅡのリコールを国交省に届け出た。

Ⅰ-1、不具合の部位(部品名):動力伝達装置(自動変速機)

2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
自動変速機において、シフトレバーに連結している油路切替レバー支点部の強度が不足しているため、想定外の素早いシフト操作を繰り返すと支点部が摩耗してガタが生じることがある。そのため、シフト位置に応じた油路の切替えができなくなり、走行不能になったり、Pレンジ以外で前進や後退するおそれがある。

3、改善措置の内容:全車両、自動変速機の油路切替レバーを対策品に交換する。

4、不具合件数:6件/事故の有無:無し
5、対象車種/「ハイエース」「レジアスエース」「トヨタ救急車」の3車種、36型式
6、対象台数:計74,808台
7、製作期間:平成21年12月8日~平成24年4月26日

Ⅱ-1、不具合の部位(部品名):
①燃料装置(燃料ポンプ、燃料噴射ノズル)
②燃料装置(エンジン制御用コンピュータ、燃料噴射ノズル)および排気管(フロントパイプ)

2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
①ディーゼル燃料噴射装置において、燃料ポンプおよび燃料噴射ノズルの強度が不足しているため、燃料通路部に亀裂が発生することがある。そのため、燃料が漏れ、燃料圧力が低下するとエンジン警告灯が点灯して出力制限走行となり、最悪の場合、エンジンが停止するおそれがある。
②エンジン制御用コンピュータにおいて、排気ガス再循環制御が不適切なため、排気ガス中の水分により燃料噴射ノズル先端孔部が腐食し拡大することがある。そのため、噴射量が増えてPMが触媒に多量に堆積してエンジン警告灯が点灯し、出力制限走行となる。最悪の場合、触媒が損傷し黒煙を排出するおそれがある。

3、改善措置の内容:
①全車両、車台番号を確認してポンプ、噴射ノズル等を対策品と交換する。あわせて各締結部の燃料漏れを点検する。
②全車両、エンジン制御用コンピュータのプログラムを対策仕様に修正する。また、プログラム修正後にエンジン警告灯が点灯する場合には、無償で噴射ノズル等を交換するとともに、触媒が損傷している場合には、フロントパイプを交換する。

4、不具合件数:①105件、②211件/事故の有無:無し
5、対象車種:「ハイエース」「レジアスエース」「ダイナ」「トヨエース」の4車種、23型式
6、合計台数:243,907台(重複①210,881台、②243,907台)
7、製作期間:平成22年7月22日~平成28年7月7日
以上、
ⅠとⅡの重複関係は示されていない。
今の社長になって、合理的過ぎなのか、リコールが多すぎる。安心・安全の品質作りのトヨタ生産方式はもう過去のものになっているようだ。
前任のイケイケドンドン奥田天皇は拡大最至上主義だったが、豊田社長は経営に関しては慎重派だが、品質に関しては、奥田がトヨタ生産方式をグチャグチャにしてしまっていたこともあろうが、品質を合理的に考えており、先の米国における巨額補償ということになる。
トヨタ体質の再カイゼンが必要になっている。

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