テスラ・モーターズ 大容量蓄電池開発100kWh MAX720キロ可

EVのテスラ・モーターズのマスク最高経営責任者(CEO兼スペースXのCEO)は23日、「モデルS」および「モデルX」向けの電池容量100kWh(キロワット時)のバッテリー、「P100D」を発表した(これまでの電池容量は30kWh~50kWh)。
テスラは、大容量のP100Dを搭載することで世界最高の加速力を持つ電気自動車が実現できるとしている。
マスクCEOは、新充電地について「非常に大きな一里塚であり、世界中の人々が未来は電気(自動車)にあると納得すると信じている」と述べた。
テスラによると、新充電地の搭載によりモデルSの最高航続距離は300マイル(482.8キロ)を超える。
マスク氏は、気温がそれほど高くない環境下なら、サンフランシスコからロサンゼルス間(約450マイル/約750キロ)を1回の充電で走行できるとしている。
製造はパナソニックとテスラが共同して建設した米国の蓄電池工場となる。当然開発も両社が共同して行っているものと見られる。

テスラとパナソニックの関係は、元々テスラと三洋電機が提携して蓄電池を三洋電機が提供していたもの、三洋電機はパナソニックにより消滅させられたが、三洋電機のテスラ事業は、パナソニックを今や蘇らせている。
 
今後、電池容量の拡大競争は熾烈を極めるものとなる。
日本は、次世代電池技術も含め、有しているものの集約されず研究が分散しており、大きく出遅れている。テスラやサムスンSDIなどは開発投資が巨大なため、日本は大学や企業が小額でバラバラにこじんまり開発していても、大きく立ち遅れる時代に入っている。中国は国家事業として補助金を出し開発に当たらせている。

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