VW、10月世界販売5%減少、中国では8.0%増

フォルクスワーゲン(VW)は、10月の世界販売台数が前年同月比▲5.3%減の49万台だったと発表した。
なお、10月の中国では、ドイツ系ながら同比8.0%増の34万89百台販売されている。独系に占めるVWのシェアは93.3%(前年実績より)であり、中国市場では排ガス不正問題は、まったく影響しなかったことが裏付けられている。
これは、中国ではVWディーゼル車は製造販売していないことによるもの。それに加え、景気回復対策で、9月末から始まった1600CC以下の車両に対する減税(税金が半額)効果によるものと見られる。
特にVWはガソリン車の1600CCのダウンサイジングエンジン車も製造販売しており、恩恵が拡大したものと見られる。
(1600CC以下としたところに習近平がメルケルに秋波を送った可能性が高い。その見返りは大きい)
10月のアウディは、問題のディーゼル車を除き、欧州と米国では大売れし、販売台数は世界で2%増の14万92百台だった。アウディ車は中国でも排気量が大きく、減税の対象から外れ減少した。

なお、一説によると、ダウンサイジングエンジンのガソリン車はまったく問題ないようだが、ターボを吹かすときにPM粒子濃度が極端に上がっているという。実走行検査が必要だ。
しかし、VWは先般80万台の追加不適合車を発表したが、その不適合とは、検査のときにオイルに経由を混ぜ排ガスを減らしていたという。ここまで何でもありだったら、検査をこれまでの形式検査に加え、市販で使用されている車両により3ヶ月か半年後に再検査を制度として行う必要があろう。

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