売れなくなった中国で売れる日本車

中国メディア・捜狐は19日、中国の自動車市場が低迷するなかで、これまで長いあいだ低調にあえいでいた日系メーカーが好調ぶりを見せているとしたうえで、昨今日系車がよく売れている理由について考察した記事を掲載した。

記事はまず、日系ブランドがそれぞれ主力級の車種に対してモデルチェンジを行ったことを第一の理由に挙げた。
その例として
トヨタのRAV4、ハイランダー、ヴィッツ、カローラ、
日産のエクストレイル、
ホンダのフィットなどを示し、いずれもその売り上げが際立っているとした。

一方で、日系車にとって一番のライバルであるフォルクスワーゲン車の売れ行きが伸び悩んでいることも、日系ブランドにとって追い風となったと説明した。

さらに、スポーツ多目的車(SUV)という巨大なパイを持つ分野に、日系ブランドが最も熱い視線を向けていることも日系車好調の要因となっていると分析。
小型のSUVでは、ホンダのXR-Vとベゼルがこの分野の主導的地位を確保、
コンパクトSUVにおいては、ホンダCR-V、トヨタRAV4、日産のエクストレイルなどが優位性を持っているとした。

また、日本車復活の理由として、多くの人が挙げている「日系メーカーは自然吸気を捨てて、ターボエンジンの波に乗った」という見方については、「確かにターボエンジンが今後の主流になる」としたうえで疑問を呈した。

その理由として、現時点でターボエンジンを搭載した車種がハイランダー2.0T、ティーダ1.6T、インフィニティQ50L、レクサス2.0T、ムラーノ2.5Tなど車種が限られていることを挙げた。

そのうえで、日系メーカーの動力系統においては、ホンダのアース・ドリームス・テクノロジー、マツダのスカイアクティブテクノロジーといった技術革新が、日系車の血液を入れ替え、「ガラパゴス化」から救った原動力となっていると評している。
以上、
SUV人気に日本車の新車全体が見直されていることにある。中国では、本場アメリカで、なぜ日本車が売れ、ドイツ車が売れないと最近特集されていた。

2015年7月の中国自動車販売市場
 
7
1~7月
 
万台
前年比
万台
前年比
民族系
49.42
5.1
467.88
13.6
独系
24.57
-20.6
223.35
-5.6
韓国系
8.42
-32.7
89.76
-9.2
米国系
14.64
-20.6
136.39
-3.0
仏系
3.88
-31.7
40.43
-1.3
日系
25.66
22.4
176.49
4.9
<SUV売れる>
中国自動車形別市場 
/万台
2015年7月
2015年1~7月累計
台数
シェア(%)
前年比
台数
前年比
セダン
68.87
45.8
-19.7
647.8
-7.6
MPV
11.26
7.5
-5.3
112.89
12.8
SUV
39.31
26.2
34.2
305.42
44.3
微型バン
7.43
4.9
-15.8
70.31
-18.7
以上乗用車
126.86
84.4
-6.6
1,136.42
3.4
商用車
23.44
15.6
-9.9
198.91
-13.9
合計
150.3
-7.1
1,335.33
0.4
<日本勢>
 
7月
1~7月累計
メーカー
販売台数
前年比
台数
前年比
トヨタ
92,500
23.7%
605,300
11.9%
日産
84,200
-13.9%
672,100
2.8%
ホンダ
73,099
50.4%
533,998
32.8%
マツダ
16,520
3.7%
132,499
15.4%
スズキ
10,264
-31.6%
 
 
三菱
7,510
-14.0%
 
 
スバル
2,881
-20.0%
 
 

 

 

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