メルセデス/マイバッハSクラスを2千万円台で販売 以前は4千~1億円
メルセデス・ベンツは25日、価格2千万円台の新型セダン「メルセデス・マイバッハ Sクラス」を発売した。
既存のSクラスをベースに後部座席の空間を広げたほか、遮音性や音響にもこだわった。シャンパンのボトルなどを冷やす専用の装置もつけられる。
2年前まで4千万~1億円超の価格帯で売っていたブランド名「マイバッハ」を冠した。2グレードあり、消費税込で販売価格2200万円と2600万円。(Sクラスは1000万円からであり、やはり高い)
メルセデス・マイバッハ Sクラスのラインアップは、最大出力530PS(390kW)、最大トルク830Nm(84.6kg・m)を発生する6.0リッターV型12気筒ツインターボエンジンに7速オートマチックトランスミッション「7G-TRONIC」を組み合わせた「メルセデス・マイバッハ S 600」と、最大出力455PS(335kW)、最大トルク700Nm(71.3kg・m)を発生する4.7リッターV型8気筒ツインターボBlueDIRECTエンジンに、乗員にはほとんど感じられないほどスムーズなギアシフトと優れたエネルギー効率と快適な走りを実現した9速オートマチックトランスミッション「9G-TRONIC」を組み合わせた「メルセデス・マイバッハ S 550」を設定している。
以上、
マイバッハは、ゴットリープ・ダイムラーと共にエンジン研究を行っていたヴィルヘルム・マイバッハが、1909年に息子であるカール・マイバッハと設立したのが始まり。
ヴィルヘルムは、当時のダイムラー社の主任技師として、1901年に発売されたメルセデス第1号車を設計。1909年にダイムラー社を去り、ツェッペリン伯爵のために会社「マイバッハ・モータース」を設立した。
ツェッペリン伯爵に因む飛行船ツェッペリン号に搭載された「V型12気筒エンジン」を製作していたのはマイバッハであり、これにより世にその名を知らしめることとなった。
1920年代から1930年代にかけてマイバッハ社は、超高級乗用車を製作。代表的な車種はマイバッハ・ツェッペリン。
1952年のカール・マイバッハ引退を期にダイムラー・ベンツが 50% の株式を所有するようになり、後に傘下に入った。その後身であるMTUは鉄道車両、船舶、軍用車両、産業用などに向けたディーゼルエンジンの製造を行っている。
1997年、ダイムラー・ベンツ(当時)は東京モーターショーに「メルセデス・ベンツ・マイバッハ」という名称のメルセデス・ベンツ Sクラスをベースとしたコンセプトカー「マイバッハ」を出展し、ブランドを復活させた。