現代自動車 世界で苦戦と
現代自動車は中国で、30万台の生産工場を新たに2ヶ所建設することを表明している。2018年には60万台が増産されることになる。また、2兆円以上かけソウルに新本社ビルを建設予定するなど鼻息が荒い。
<中国>
現代自動車グループ系列の韓国自動車産業研究所や証券業界などによると、現代自動車の1月の中国販売台数は前年同月比▲10.3%減の10万3,319台、起亜は同▲6.4%減の5万6,130台だった。
中国の乗用車販売台数が前年同月比13.5%増加したにもかかわらず、両社は販売を減らした。
中国現地メーカーが近ごろ、価格競争力の向上やスポーツタイプ多目的車(SUV)市場の拡大を追い風に急成長を続けているのとは対照的となった。
ちなみに2014年の韓国勢の中国における自動車販売台数は前年比12.0%増の176万91百台と2桁増だった。
なお、中国の独立系の車両メーカーへ三菱のGDIエンジンが大量に供給しており、馬力性能には問題ないがハンドル同調性や足腰は別。
韓国の現代自動車のエンジンも三菱のGDIエンジンを搭載している。こちらは今ではパテント供与、現代自動車が生産しているようだ。
ということで、中韓の車両は、エンジン性能に問題はなく、ぶっ飛ぶが、フラフラ走行の心配が残る。韓国勢車両のなかには、三菱エボルーションのエンジンをとっつけたのではないかと思われるよく走る車もある。但し操縦安定性は別。
<インド>
現代自動車はインド市場でもシェアを落としている。
インド自動車工業会によると、現代の先月の販売台数は3万4780台で前年同月比4.1%増加したものの、インド自動車市場の平均販売増加率(5.8%)には届かなかった。
インドでのシェアは15.2%と同国最大手のマルチ・スズキ(46.0%)に次いで業界2位をキープしたが、シェアは昨年10月の17.3%から下がり続けている。
<ブラジル>
一方、ブラジル市場では2社の明暗が分かれた。現代自動車の1月は、前年同月比▲3.6%減の1万7,566台を販売し5位となった。
不況のあおりで同国の販売台数が前年同月比▲18.6%急減している。
これに対し、起亜の販売台数は前年同月比▲26.1%減の1743台で、シェアは0.7%にとどまった。
<アメリカ>
1月の韓国勢のアメリカは、前年同月比2.2%増の82,804台だった。
アメリカ全体では13.7%増の1,151,123台だった。
全体の伸び率からして伸び率が僅少となった。秋から年末にかけ大キャンペーンをはっており、その反動だろう(大幅値引き販売)。
2014年のアメリカでの韓国勢は、前年比4.0%増の1,305,952台だった。
米国全体の売上台数は前年比5.9%の1,652万台だった。うちSUVやピックアップトラックが10.0%増の860万台、乗用車は1.8%増の782万台であり、燃料安から大飯食らいの大型車両が売れ、ハイブリッド専用車のプリウスなどはまったく売れなくなった。モデルチェンジも必要となっている。