ホンダ/欧州発売の「ジャズ(和名フィット)を日本生産へ切り替え
ホンダは欧州で今夏発売する小型車「ジャズ(日本名フィット)」の新型モデルを寄居工場(埼玉県寄居町=写真)から輸出する。
現行モデルは、現地製と中国からの輸出で対応していたが、全量を日本からの輸出に切り替える。
輸出規模は月数百台と見られる。輸出モデルの生産で、地域間の補完として日本の生産能力を活用する。
欧州向けの現行モデルのジャズは、英スウィンドン工場と中国からの輸出で対応していた。
全面改良を機に、スウィンドンの現行モデルの生産を終了する。中国の現行モデルの生産はすでに終えている。
新型モデルから全量を寄居工場からの輸出で対応する。
スウィンドン工場は販売低迷を受け、2014年秋に2本あるラインのうち1本を休止。主に主力「シビック」やその派生車種を生産しており、生産効率の観点から車格の異なるジャズを輸出で対応する。
ホンダは、生産の現地化を推進しており、現地生産車の8~9割を現地向けに、残り1~2割を輸出枠として地域間で補完する方針をとっている。
しかし、日本については、国内生産のほとんどを国内販売で消化する方針をとっていた。このためホンダの14年の輸出台数は前年比▲75%減の3万台となり、輸出比率は3%まで落ち込んでいる。
以上、日刊工業新聞参照
これではTPPを自動車業界のために一生懸命推進する政府から経営者は睨まれるだろう。また、超円安であり輸出しても採算は取れるはずだ。
今の経営陣は開発意欲もなく短絡的、日本では軽に集中するザマ。そのツケがフィットの度重なるリコール、タカタ製エアバック車両の後手後手の対応となったと思われる。