テスラのマスク氏FCVは馬鹿げていると、反面20年まで黒字は無理と

米電気自動車(EV)ベンチャー、テスラ・モーターズのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は13日、北米国際自動車ショー開催中の米デトロイトで開いた記者会見で、水素を用いる燃料電池車(FCV)について「極めてばかげている」と批判した。

水素の貯蔵や管理の難しさを理由に挙げた。EVとFCVは次世代カーの主役の座を競い合っており、さや当てが激しくなってきた。

マスク氏は、テスラのほか宇宙開発企業「スペースX」などを設立した西海岸シリコンバレー発の著名起業家。物議を醸す言動でも知られ、この日はショー関連の講演会出席のため、ゼネラル・モーターズ(GM)などが本拠を構える敵地デトロイトに乗り込んだ。

マスク氏は講演後に記者会見し、水素は引火しやすく、貯蔵が難しいと指摘し、「解決は難しく、極めて非効率で、理に合わない」と主張。
テスラは2015年に約5万台のEVを生産する計画だが、10年後までには数百万台に増やすと豪語し、EV市場の拡大を予測した。

一方、昨年12月にFCV「ミライ」を発売し、究極のエコカーと位置づけるトヨタ自動車のジェームス・レンツ専務(北米トヨタCEO)は記者団に対し、
「マスク氏の製品は素晴らしい。ただEVは必ずしも長く走れるクルマではない」と述べ、1回の充電で走れる距離の短さが課題だと指摘。EVが1回の充電に数十分〜数時間かかるのに対しミライの燃料補給は3分程度で終わるとし、FCVの優位性を強調した。
以上、

環境面から考えるべきだろう。マスク氏のアメリカでは、グリーンエネルギーはまったく進まず、原油安でさらに火力発電が威力を増す状態となっている。火力発電により発電された電気がテスラのEVを動かしている。

「スペースX」は10日打ち上げられたが、ロケット回収に失敗、テスラ株価も2020年まで利益が出ないだろうと自身が発言し株価が5.7%下落、マスク氏は相当苛立っていると思われる。

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