中国当局 トヨタ「レクサス」も独禁法違反容疑で調査中

トヨタの中国駐在幹部は、同国の独禁法当局が、高級車「レクサス」の部品について初期段階の調査を進めていることを明らかにした。
中国では、国家発展改革委員会が自動車業界の独禁法調査を進めている。
トヨタの中国駐在幹部2人によると、同委員会は、中国汽車流通協会を通じてレクサスの初期調査を進めている。
質問の大部分はスペア部品・交換部品に関するもので、価格設定の方針についても質問があったという。
中国汽車流通協会は、4月から業界全体の調査を進めている。トヨタ幹部によると、同協会は中国で営業している10数社の海外ブランドに同様の質問票を送ったとみられる。

同社幹部は、匿名を条件に「当社の場合、スペア部品に関する質問が中心だった。スペア部品の価格や、ディーラーが他の業者からもスペア部品を調達できるかを聞かれた」と述べた。
トヨタの北京駐在広報担当はコメントを拒否したが、独禁法調査があれば中国当局に協力すると述べた。
国家発展改革委は今週、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の高級車部門「アウディ」と、伊フィアット傘下の「クライスラー」について、反競争的な行為があったとして処罰する方針を示している。

同委員会は自動車メーカーに対し、中国国内の年間売上高の最大10%に相当する罰金を科すことが可能という。
以上、ロイター

高級車のレクサスは、まだ中国で現地生産しておらず、部品も品質の高い部品が使用されていることから、何でもありの中国製自動車部品で代用させることは所詮無理。高品位の輸入部品では当然、現地では高くなる。日本でのベンツでも、正規部品を使用しなかった場合、車両が原因の事故では保証が限定される。それを日本人は昔から受け入れている。それほど、車両と部品との関係は密接で重要だが、中国の為政者には、そんなことはわからないことだろうし、例え、わかったとしても違反で摘発することを目的にしており無視することだろう。
レクサスも中国で生産していたら問題にはならないだろうが、輸入部品であり、難クセをつけているとしか言いようがない。
中国当局は、これまで、外資自動車メーカーを合弁で受け入れ、国内自動車メーカーの育成に努めてきたが、国内メーカーの純国産車の販売シェアが伸びるどころか最近では下がっており、苛立ちを隠していない。
米国と中国との間では、情報セキュリティや貿易摩擦における制裁合戦が続けられており、そのとばっちりが自動車など広範囲に及んできている。米のMSも調査対象となっている。

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