日産スカイライン「200GT-t」/ベンツのエンジン搭載で発表

日産は、世界戦略車まEV車がまったく売れず、中途半端な自称ハイブリッド車しか開発できず、次の一手として、燃費効率の良いベンツの小型ターボガソリンエンジンを搭載した新型スカイラインを発表した。
日産のスカイラインの新型モデルは、提携先のドイツの自動車メーカー「ダイムラー」が製造し、メルセデス・ベンツにも使われているエンジンを搭載している。
エンジンの排気量は2000ccで、この車種では従来より小型になる。出力を高める「ターボ」効果で、2500ccのエンジンと出力(最高出力155kW=211PS)は、ほぼ同じでガソリン1リットル当たりの燃費は最大13.6キロと、20%程度改善させている。
(「アイドリングストップ」、「直噴ガソリン機構」、「可変バルブタイミング」、「電動油圧パワーステアリング」、「充電制御」などの採用によりJC08モード燃費13.6km/Lの低燃費を実現。前型スカイライン(250GT,250GT TypeS)と比較して燃費を約20%向上させている。)

日産は今回、開発コストを引き下げるため、従来型エンジンの燃費向上や性能で実績があるドイツメーカーのエンジンを採用することになったと説明している。
以上。

トヨタやホンダは、燃費向上や環境への対応で、ハイブリッド車に力を入れてきたが、ヨーロッパでは従来型エンジンの排気量を小型化し、ターボなどを活用して出力を確保する技術が進んでいる。
また、欧州では坂道が多く・石畳の道路などの事情などからトルク性能に重点が置かれ、以前からディーゼルエンジン車のターボ車など、燃費効率・排ガス制御の高機能ディーゼルエンジン車の開発が進んでいる。(マツダのスカイアクティブエンジン車もその流れにある)

従来の日産スカイラインのハイブリッド車は、V6 3.5ℓ、DOHCエンジン、ハイブリッドシステム搭載、出力は268kW、総合368馬力(ガソリンエンジン306PS+モーター62PS)により、JC08モード18.4キロ。
<酷評>
昔のスカイラインの精悍さはどこにも見当たらず、面構えが悪くなった印象しか覚えない。インフィニティとスカイラインの差別をなくした海外販売に重点が置かれているからだろう。
日本に限って言えば、スカイラインはゴーン体制になり、いきなりテール問題を引き起こし、まったく売れない名ばかりの車両となってしまった。今回も払拭できなかったようだが、日本だけスカイラインの名を付ける必要があるのだろうか。
価格は、200GT-tが税込383万円、タイプPが421万円、タイプSPが456万円となっている。
従来の2.5リットルクラスの250GT FOUR 328万円の価格から大幅値上げとなる。

あわせて読みたい