日産／自動運転車初公開　『Autonomous Drive』２０２０年までに販売へ

日産は２７日、米カリフォルニア州アーバインで開催したイベントで、標識や路面状況を読み取って走行する自動運転車の試作車を公開、２０２０年までに『Autonomous Drive』車の販売を目指すと発表した。人為ミスのリスクをなくし「ぶつからない車」の実現を目指す。
日本の自動車メーカーで、自動運転車の販売時期を明らかにしたのは初めて。
日産は、消費者が無理なく買える価格で、複数の車種を投入すると表明した。２０１４年度中に主力生産拠点の追浜工場（横須賀市）に、専用テストコースを設けて安全性の確認など研究開発を加速するとしている。
日産の試作車は、電気自動車（ＥＶ）の「リーフ」がベース。車体の前後左右に搭載した５つのカメラで車線や標識を読み取って速度や動きを制御するほか、前後１２ヶ所に備えたレーザースキャナーなどを使って四方を監視、他の車や障害物を回避するシステムで、衛星利用測位システム（ＧＰＳ）に頼らないのが特徴。
『Autonomous Drive』＝自動運転車で一番先行しているのは、なんとGoogle。Googleの自律走行車プログラムでは、2017年までに一般市民向けの自動運転車が登場すると予告。ほかにＧＭやドイツの車部品メーカーのContinentalも開発に当たっており、２０２０年までに商品化する予定だとされる。