トヨタ プリウスリコール/99万7千台 走行不能のおそれ

トヨタは、プリウスの電気装置に不具合があり、走行不能に陥る可能性があるとして、国交省にリコールを届け出た。
これまでの不具合件数は308件、事故はなし
1、不具合箇所: 電気装置(パワーマネジメントコントロールコンピュータ、モータ・ジェネレータコントロールコンピュータ)

2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因
ハイブリッドシステムにおいて、制御ソフトが不適切なため、加速時などの高負荷走行時に、昇圧回路の素子に想定外の熱応力が加わることがある。そのため、使用過程で当該素子が損傷し、警告灯が点灯して、フェールセーフのモータ走行となる。また、素子損傷時に電気ノイズが発生した場合、ハイブリッドシステムが停止し、走行不能となるおそれがある。

3、 改善措置の内容
全車両、制御ソフトを対策仕様に修正する。 制御ソフト修正後に素子が損傷して警告灯が点灯した場合は、電力変換器(DC-ACインバータ)のモジュールを無償交換する。

4、製作期間: 平成21年 3月23日~平成26年 2月 5日

5、型式車種:プリウス/ DAA-ZVW30、1型式1車種

6、リコール台数:99万7千台(海外でも約90万台が対象になるという)

フィットHV車同様、開発を急ぐあまり、十分な検証がなされずに販売されているのだろう。
日本でもアメリカでも中国でも、新型車投入による売り上げ効果が絶大になってきており、開発期間の短期化により検証瑕疵が多く発生してきているようだ。安全が第一だ。
いつぞや、ボーイング社が、ボーイング機を商業飛行させながら、問題事象を改善していくと述べていたが怖っ過ぎる。落ちても保険で処理するつもりだろうか。
日本の自動車メーカーも米車同様リコールが多くなってきている。

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