現代・起亜自動車リコール 米国で「ソナタ」など187万台

ウォン安(4月4日現在1ドル:1,124.27ウォン)になったにもかかわらず、3月の米国における現代・起亜自動車の販売台数は、前年同月比マイナス(現代自が2%減の6万8,306台、起亜自は15%減の4万9,125台)になったと韓国では騒いでいる。(日本勢も新型アキュラが好調なホンダを除けば米メーカーのようには伸びていないがプラスである)
原因が燃費公表ごまかしなのか、米国で景気が良くなり大型車に人気が移行しているものの対応車がないからか、新型車投入が相次いで予定されておりその買い控えからか。
そもそも日本勢が得意な中小型分野にデザインは良好ながら価格の安い車を投入してこれまで販売拡大を続けてきた現代グループである。その最も拡大した時期が米国でトヨタたたきが生じていた時と機を一にする。何かヤラセの臭いがプンプンする。

<米国で187万台リコール>
現代自動車と傘下の起亜自動車が、米国で13車種187万台をリコール(回収・無償修理)すると3日発表した。
両社のリコールとしては、過去最大の規模、韓国国内の年間自動車販売台数(約150万台)をも上回る。
リコール対象車のうち168万台はブレーキペダルを踏んでもブレーキランプが点灯しないなど電子系統の欠陥、残りの19万台はサイド・カーテンエアバッグ連結部の不具合が理由だという。

<米運輸省道路交通安全局>
米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は3日、2007年から11年にかけて生産された現代自の「エラントラ」「ソナタ」「ツーソン」「サンタフェ」など7車種、起亜自の「オプティマ」「スポーテージ」「ソレント」など6車種でブレーキランプの欠陥が報告されたと発表した。
ブレーキを踏むと車内に連結されたスイッチがこれを認識し、ブレーキランプを点灯させるが、このスイッチに不具合が見つかったという。
サイド・カーテンエアバッグの欠陥は、新型エラントラで見つかっている。
現代自の関係者は「エアバッグが開かないといった安全上の問題ではなく、開く際に天井部分の布が一緒に破れる可能性があるため、構造の変更を届け出たものだ」と説明しているという。

<韓国でも16万台>
韓国国内でも、同様の欠陥を持つ車両16万台が販売されたことが分かっている。現代自は「米国では電子制御システムに関する欠陥は無条件でリコールするよう定められているが、韓国ではこの欠陥がリコール対象ではない」とした上で、近く対象車の無償修理を実施すると発表している。

<上海自動車化>
商用車メーカーの上海自動車が、欧州市場での販売に乗り出す。元々英国商用車メーカーを上海汽車が買収した会社が前身の上海自動車であるが、いよいよ狼が欧州市場で動き出してくる。
韓国勢にあっては前門のトラ 後門のオオカミ。

<今やウォン安だ>対ドル
0405_01

あわせて読みたい